FILMS
交通事故でくも膜下出血となるが、リハビリ中に見た映画がきっかけとなり、2010年頃より映画制作を独学で始める。CM・MV・短編映画などを制作。YouTubeチャンネルは累計100万回再生を突破し、いくつかの作品は海外でも上映されるなど評価を得ている。
主な監督作品
『一月の手紙』
講談社主催のミスiDで2冠(東佳苗賞・市川紗椰賞)を得、濱口竜介や今泉力哉の映画にも出演するなど注目を集める俳優:祷キララを主演に迎えた短編。日本映画のロケ撮影には映像として貧しいものも多いが、明るい望遠レンズを使い、豊かな絵作りを試みた。米国アカデミー賞短編部門ノミネート選考も兼ねたShort Shorts Film Festivalを皮切りに、札幌国際映画祭、グアム国際映画祭、バイユー映画祭(ルイジアナ)、カメラ・ジャパン・フェスティバル(ロッテルダム、アムステルダム)、Shorts on Tap(ロンドン)他で上映された。特報はこちら→
『鏡のなかの鏡』
初期作品の一つで、LA日本映画祭、IFFなどに選出され、米国、英国、中国、ブラジル、インドなど世界10数カ国で上映された短編映画。ブレイキン世界大会で日本人最高位の2位を獲得したICHIGEKIのダンサー:Quickと、コンテンポラリーダンスカンパニー:Monochrome Circusの合田有紀を主演に招いた。映像はこちら→
『霧はれて光きたる春』
現代美術作家の大規模インスタレーションの記録映像を監督した。高さ50mを超える病院の吹き抜けを霧やシャボン玉で満たすという作品。大規模病院内で撮影を行うということは、映画やドラマでもほとんど前例がなく困難を極めた。衛生面で配慮する必要があるだけでなく、入院、通院患者らのプライバシーを保護する必要があるためだ。作家や病院から多大な支援を得、撮影場所を厳密に設定するなどの調整を繰り返し撮影は行われた。実際に勤務している医師や入通院患者のみが映ることになり力強い映像となった。作品は空間デザイン賞で大賞並びに日本経済新聞社賞、READYFOR OF THE YEARクリエイティブ部門賞他受賞。また、BS朝日「Fresh Faces」で映像の一部が放送された。映像はこちら→
『進化する生命』
東京工業大学での講演会のオープニング映像。注目を集めるアーティスト:スプツニ子!や、落合陽一らが登壇した。
『Discover again Kumiyama』
京都久御山町からの依頼で、清水浩プロデュースのもと製作されたCM。音楽や文言、撮影場所なども決まっており自由度の少ない作品だったが、カンヌやロカルノ映画祭などで活躍する清水監督のもとでの仕事で、多くを学ぶことができた。AEONシネマなどで公開された。
『テーラー 佐伯博史の仕事』
神戸ファッション美術館の展覧会「日本の男服」のために製作されたショート・ドキュメンタリー。日本屈指のテーラーの仕事を見つめた。のちに同美術館「ファッション都市 神戸」でも展示/収蔵された。ダイジェスト映像はこちら→
『Nagoya Marimbas』
ミニマルミュージックの巨匠:スティーヴ・ライヒのミュージックフィルム。演奏はテレビ朝日「題名のない音楽会」でも特集された音楽家:池上英樹と、新鋭:中田麦。旋律が繰り返される中で深まり高まっていくという主題は我々が追求していることにも通じ、楽しんで撮影できた作品。映像はこちら→
『マリンバ協奏曲』
ジョン・ケージらとの実験的音楽活動や、勅使河原宏や吉田喜重などの映画音楽でも知られる日本を代表する現代音楽家:一柳慧。その新作『マリンバ協奏曲』の演奏を世界で初めて映像に収録、公開した。演奏は中田麦。映像はこちら→
『MuDA 男祭り』
コンテンポラリーダンスカンパニー:MuDAの公演の記録映像。音楽は伝説的パフォーマンスカンパニー:dumb type初代音楽担当の山中透。美術に井上信太。維新派の松本雄吉から「今最も面白い」と絶賛され、ダイジェスト映像はYouTubeでダンス映像としては異例の80万回を超える再生を得た。ダイジェスト映像はこちら→
『夜の舟』
バンド:ColloidのMV。水面に映る影をとらえることに挑戦した作品。映像はこちら→
主な参加作品
『甘い生活』
元dumb typeのブブ・ド・ラ・マドレーヌ作品。国立国際美術館収蔵作のリビルド版。映像制作を担当した。映像はこちら→
『In Search of OZU』
アカデミー賞ノミネート監督ダニエル・レイムによるドキュメンタリー。制作協力で参加。
『小津安二郎物語』
映画監督:小津安二郎をその人生、撮影、脚本、音楽の四方面から描いた作品。共同監督を務め、累計10万を超える視聴を得た。映像はこちら→
『グレートブリテン』
石井裕也監督(『舟を編む』『川の底からこんにちは』)による短編映画。撮影補佐を務めた。
『サーカストレイン』
京阪電車100周年を記念して開催された公演の記録映像。総合演出はウォーリー木下で、撮影監督を務めた。列車内を劇場に見立てて行われた公演で、中之島駅から三条駅までを88分かけて上演された。全車両が貸し切られているとはいえ、多くの観客がいる中を撮影する必要があり、難易度の高い仕事の一つだった。
『JR西日本CM』
鉄道安全整備プロモーションのCM。大規模駅他で公開された。撮影補佐を務めた。
『PSI』
乃木坂46:松村沙友理のPVで、50万枚ヒットの『夏のFree&Easy』に収録された。鬼才アニメーター:吉田徹が監督。撮影補助と編集主任を担当した。予告編はこちら→
『水図』
ブブ・ド・ラ・マドレーヌ+山田創平による作品で映像制作を担当。京都精華大学『LIFE with ART』、混浴温泉世界’12、PumpHouseGallery(ロンドン)などで展示された。
『スマートふぉんTV』
スマートフォンアプリなどを紹介、解説していく番組。出演にTKO木本武宏、神戸蘭子など。撮影を担当した。
『Tommykaira ZZ』
伝説のスポーツカー:Tommykaira ZZが、京大発のベンチャーの手でEVスポーツカーとして復活。そのCMのプロデュースを協力、撮影監督も担当した。Yahoo!ニュース、MONOistなど多くの媒体で取り上げられた。
『Remaking Avatar In A Day』
英国の権威ある映画雑誌:Empireが主催するDISSアワードでジャパンファイナルに選出された喜劇作品。共同監督を務めた。
『へどろ』
シネアスト・オーガニゼーション・大阪(CO2)制作支援作品(監督:入江毅)。撮影(第二キャメラ)を担当した。
『堀川中立売』
柴田剛作品。「映画芸術」日本映画ベストテン2位、Nippon Visions Award受賞など国内外で評価された。メイキングで参加した作品だったが、一部VFXや特報CM制作も担当した。特報はこちら→